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クィアフレンドリーなイタリアンカフェcolori caffè 閉店の話 <前編>

colori caffè 閉店の話サムネイル

後編はこちらから
 

colori caffè(コローリカフェ・以下colori)さんは、京都・千本通りにあるイタリアンカフェ。
京都・大原の野菜を使ったサラダやパスタ、オーガニック食材を使ったケーキが楽しめるごはんの美味しいお店です。
そして、なんといってもcoloriさんの店先には、大きなレインボーフラッグが掲げてあり、関西・そして日本中(いや、世界中)のクィア(※1)&レズビアンが集まるクィア・LGBTフレンドリーカフェとしても知られています。
そんなcoloriさんが2016年5月8日に閉店されることが決まりました。
弊誌Girrls∞Luv!(ガールズラブ)も、創刊のときからサポートして頂いてきたお店なので、はじめにお聞きしたときショックを隠せませんでした…。
昨年、10周年を迎えられたcoloriさんのことだから、きっとこの決断には大きな理由があるはず。
そこで今回Girrls∞Luv!では、colori caffèの店長・ヨッシーさんに、閉店の理由と今後の展望をお聞ききしてきました!
※ 1:クィア…元々は蔑称として使われていたが、現在では多数派とは異なる性のあり方や生き方をする人の自称として使われている言葉

 

coloricaffe3

 

—ヨッシーさん、お久しぶりです!
まずは、閉店のお話をお聞きする前に、coloriさんの10年間の歩みを振り返ってみたいと思っています。
どんなふうにcolori caffèをスタートされたか聞かせていただけますか?

 

時々お店を始めた理由を聞かれるんですけど、実は「それしかすることがなかった」から始めたんです。
お店を始める前から飲食業には関わっていたんですが、10年前、ちょうど27歳のときに、定職につくようにという両親のアドバイスでお店をスタートさせました。
本当は、小説を書く人になりたかったんです。
でも、ものを書くのって自分の身を削るような作業で…一方で料理は、自分がシンプルに楽しめることでした。
当時は、資金面で両親が全面的にサポートしてくれていて、彼らの会社の一部として経営してました。
だから、やりたいようにやらせてもらってましたが、レインボーフラッグまでは掲げていませんでした。
そもそもそんな発想すらなかったですね。

 

—当時は自営業をすることに対して不安なんかはありませんでしたか?

 

不安はなかったです。
まあ、そもそも自営業ではなくて親から給料もらってたんで気楽なもんでした。(笑)
でも、実際お店をやっていくとビジネスとしては振るわず、3年ほどで一度お店を閉めました。
それからは別の場所で、外国人の方と一緒にギャラリーカフェをオープンしたんですが、方向性が合わなくて…
結局、また同じ場所に戻ってきました。

 

—そこから、新たなcolori caffèをスタートさせたんですね?

そうなんです。
そこから独立して自分の経営になったので、やりたいことをやりつくそうと決めました。
レズビアンイベント「L night」も、ちょうどこの時期に大学時代の友人と一緒に始めました。
お店のシンボルになっているレインボーフラッグも、実はL nightの第1回目に掲げたのがはじめなんです。
イベント当日に「何か目印になるものを店先に出そう」ってことで、
「じゃあレインボーフラッグがあるから、これいいんじゃない?」っていう自然ななりゆきで掲げたんですね。
でも、そのときに感動して(笑)
それで、ずっと出しておくことにしました。

 

coloricaffe_outside
colori caffèに掲げられたレインボーフラッグ

 

—私も大学時代、ドキドキしながらL nightに参加したのを覚えています(笑)

お店のレインボーフラッグがはためくのを見て、私も感動しました!

 

ありがとう(笑)
こうやってcoloriをやっていて、自分のセクシュアリティと仕事を一緒にできる場所っていうのは画期的だなぁと感じています。

 

coloricaffe2

 

—本当にそうですね。私にとってcoloriさんは、日常の延長の場所だけど、自分のセクシュアリティをオープンにできる特別な場所っていう感じでした。
関西のレズビアンシーンって、やっぱり非日常感があるんです。
それはもちろん楽しいことだし、夢のような場所なんですけど、日常ではないんですよね。
でも、coloriさんはちゃんと自分の日常の中に存在しているんです。
だから、みんなこの場所に来たくなるんだと思います。

 

なるほど、確かにそうかもしれませんね。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

coloricaffe_inside
colori caffèのシンプルで温かい店内の様子。

 

では次に、coloriさんのクィア・LGBTコミュニティへの関わり方についてお聞きしたいと思っています。
お店としては、どのような取り組みをされてきたかを教えてください。

 

先ほど話したL nightや、金曜日の夜にクィアのためのバー Q Barという企画もやっていました。
L nightで知り合った人たち同士でcoloriに気兼ねなくごはんを食べにきてもらえたら一番いいなぁと思っていました。
coloriは、クィアと非クィアの割合が逆転する場所というか。
非クィアのお客さんも、なんとなく感じ取って「こういう人もいるんだ」と思ってもらえたら嬉しいですよね。
フラッグだけじゃなくて、店内にはセクマイ系の本を置いたり、ポスターを貼ったりしてさりげなくアピールしていました。
海外のカルチャーに触れるように、違うカルチャーに触れてもらう感じです。
自分にとっては「ゆるやかな活動(※2)」でもあったんだと思います。

※ 2:活動…社会的・政治的変化をもたらすために意図的な行動をすること

 

—レインボーフラッグを掲げたり、店内にクィアなポスターや本を置くこと自体が、ゆるやかな活動になっていたんですね。
この他の活動として、coloriさんはクィア・セクマイ系のイベントや団体へのサポートもされてきたと思います。
そういった外に向けてのcolori caffèの役割については、どう考えられていましたか?

 

やっぱり、colori caffèとしてコミュニティをサポートしたいという気持ちがありました。
一緒に盛り上がって、サポートし合いたいと。
実際に、関西クィア映画祭やレインボーフェスタなどのクィア・セクマイ系のイベントのサポートもさせてもらいました。

 

—しかも、私たちGirrls∞Luv!にもたくさんサポートをして頂いて…
スポンサーになって頂いただけでなく、コラボ企画やイベントもさせて頂きました
本当にありがとうございました!

 

いえいえ(笑)
でも、coloriをやっていく中で、私の経験や考え方の変化と共に、クィア・LGBTシーンとの関わり方も変わっていきました。
後で詳しく話しますが、大原の野菜と出会い、オーガニックなどの材料にこだわった美味しい料理を作ることに重きを置くようになっていったんです。
元々colori caffèはイタリアンカフェなので、美味しい料理を食べてもらうことがメインのコンテンツです。
でも、来てくれる人たちの多くは、料理よりもクィア・LGBT的なコンテンツを求めていました。
もちろん、クィア的な要素はお店の一部だと思いますし、嬉しいことでもあるんですが、あくまで料理をメインにしたかったんです。
なので、どうしてもそこにギャップを感じていました。
このギャップは、閉店の理由に繋がってくるところだと思います。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

インタビューをしているうちにすっかり日が暮れてしまったので、この続きは「colori caffè 閉店の話 <後編>」でお伝えしたいと思います!

 

\ここでcolori caffèさんのご紹介/

閉店まであと2ヶ月ほど。ぜひぜひお店に足を運んでみてください!

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京都大原の市場で仕入れた新鮮な野菜で作られたサラダやパスタ。旬のものをたっぷり使って作られています。

coloricaffe_cake
食材は、オーガニック・無農薬・減農薬にこだわり、パンやパスタも自家製。安心して食べられるのが嬉しいですね。

colori caffè(コローリカフェ)

京都市上京区千本通出水下ル十四軒町394-1-113
TEL: 075-801-5634
http://www.coloricaffe.com
Monday: Closed
Tuesday: 15.00-22.00 (L.O.)
Wednesday – Sunday: 12.00-22.00 (L.O.)

 

Text by: えみりー
coloriのパスタは2皿食べたい貪欲な編集長

 

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クィアフレンドリーカフェ colori caffè 閉店の話<前編>
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