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nakayama_kaho

《ビアン文学》

中山可穂の小説を読むべき3つの理由


中山可穂さんという小説家をご存知ですか?
中山可穂さんは、女性同士の恋愛をテーマにした作品を数多く書かれている作家さんです。
意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
なんと中山さんは1993年から(!)レズビアンをメインテーマにした小説を発表しています。
女性同士の恋愛を包み隠さず赤裸々に描いたストーリーばかりなので、20年以上前にこんな小説を発表したなんて凄い…!と驚く方もきっと多いはず。
筆者個人としては、レズビアンがテーマの作品に興味がある方にはぜひ読んでいただきたい作家さんです!

この記事では、「中山可穂の小説を読むべき3つの理由」と題しまして、中山小説のオススメポイントをご紹介したいと思います♪




理由1:ビアン作家が書いたビアン小説

中山可穂さんはレズビアンであることを隠さずに作家活動をされています。
つまり、ビアン作家さんが書いたビアン小説なのです。
ご本人は「ビアン作家」と呼ばれるのは好きではないそうですが、やっぱり当事者の方が書いただけあって内容はかなりリアル。
新宿二丁目が舞台だったり、ネットで出会ったり、ノンケさんとの恋愛だったり…
20年ほど前に書かれた作品もあるので、今のビアンシーンと見比べてみるのも面白いかもしれません!




理由2:絵に描いたようなモテる中性ビアンが主人公

中山さんの小説には、絵に描いたようなモテる中性ビアンが主人公として頻繁に出てきます。
性格には難ありだけどなぜか憎めない、容姿端麗で知的、芸術的な才能もある中性的な女性、しかもビアンだけでなくノンケにまでモテる…
という、実際のビアン界には存在しないであろう超人的キャラクター。
他にも魅力的な登場人物は出てきますが、それがかすんでしまう程、モテ中性キャラの存在感は凄まじいものがあります。
そんな少女漫画に出てきそうな主人公の「人生をかいま見る」ことができるのも、中山小説の醍醐味です!




理由3:情熱的な女性同士の恋愛模様が描かれている

中山さんの小説では、情熱的でエモーショナルなレズビアンの恋愛模様が赤裸々に描かれています。
身も心も捧げて、精神をすり減らすような激しい恋。
そんな恋愛、なかなか経験できるものじゃありませんが、中山さんは見事にそれを美しく鮮明に描いています。


ちなみに、初期の作品は、「激しい恋愛に疲れ果てた末、全てを捨てて海外へ逃避」というパターンが非常に多いです。
なので、初期作品はある意味安心して読むことができます。
一方で近年の作品は、レズビアン小説の枠を越え、国や性別も越えた、多様な愛や関係性を描いた壮大なストーリーが多くなってきています。


新旧の作品に共通するのは「激情」と呼ぶのにふさわしい、激しく強い想いのぶつかり合いを描いているところ。
そんな激しい恋愛を、読みながらにして体験できるのも大きな魅力です。
作者が魂を削って書いているからこそ、こっちまでパワーを吸い取られそうな作品ばかりなので、時間と心に余裕があるときに読む事をオススメします!(笑)



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中山可穂さんの小説に興味を持っていただけたでしょうか?
実際に読んでいただければ、中山さんの作品が“単なるレズビアン恋愛小説”ではなく、
“美しく生々しい女性同士の恋愛小説”であることがおわかりいただけると思います!


それでは、最後におすすめの作品をご紹介して終わりにします!
文庫版も出ているので、ぜひ探してみてください!




おすすめの中山可穂小説

猫背の王子 (集英社文庫)
『猫背の王子』(1993年 マガジンハウス)
中山可穂の第一作目の作品。芝居に全てを注ぎ込む演出家・王寺ミチルは、女から女へ渡り歩くプレイガール。ミチルが主催する前衛的な劇団の崩壊と女たちとの関係を描いた青春恋愛小説。


サグラダ・ファミリア 聖家族 (新潮文庫)
『サグラダ・ファミリア[聖家族]』(1998年 朝日新聞社)
ピアニスト・石狩響子の恋人・透子は、2歳の桐人を残して逝ってしまった。響子は葬儀でテルというゲイの青年に出会い、桐人を引き取る。レズビアンとゲイが新しい家族を作る物語。


白い薔薇の淵まで (集英社文庫)
『白い薔薇の淵まで』(2001年 集英社)山本周五郎賞受賞作
何度も修羅場を繰り返し、別れてはまた求め合う。離れたくても離れられず、お互いに溺れていく。強い個性を放つ小説家・塁と、平凡なOLクーチの身を焦がすような恋愛小説。




text by:えみりー 大学1年の時、中山さんの小説を貪るように読んでいました

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《ビアン文学》中山可穂の小説を読むべき3つの理由
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