シェアする
Share on Facebook0Share on Google+0Tweet about this on TwitterShare on Tumblr0

What are you doing?Vol.1<前編> ひとみ&じゅん

じゅんさん(左)&ひとみさん(右)
※じゅんさん(動物看護師・36歳/写真左)、ひとみさん(獣医師・36歳/写真右)

GL編集部がオンナノコ×オンナノコのロールモデルにインタビューする特集”What are you doing?”第1弾に登場していただくのは、住之江公園南トート動物病院のひとみさん・じゅんさんカップル💛
昨年秋、レインボーフェスタ!で平等結婚式を挙げられたお二人にお話を伺いました!
※関西レインボーパレードと同時開催される性の多様性をお祝いするお祭り

ほんわか周囲を和ませるじゅんさん(写真左)と、明るく気さくな笑顔のひとみさん(写真右)。優しく温かい雰囲気の、素敵なカップルさんです!
前編では、そんなお二人のセクマイデビュー、出会い、恋愛関係への発展、平等結婚式への決意などをお届けします!

 

情報の少ない中でのセクマイデビュー

―女の子が好きだと自覚したのはいつ頃ですか?
じゅんさん:中学~高校の頃に好きになる女の子はいたけれど、周囲に同性を好きだという人がいないので、自分がおかしいのだと思い男性と付き合っていました。自覚してからセクマイのコミュニティに参加するまで、期間は長かったですね。21歳のときに一度男性と結婚して5年間の結婚生活を送りましたが、性的指向について違和感をぬぐえずにいました。

―どこからセクマイのコミュニティに繋がりましたか?
じゅんさん:mixiなどSNSですね。
―私もmixiをやっていました。当時18歳以上でないと使えなかったので、大学入学がちょうど招待を貰える時期でした。高校や大学の友達とのつながりがメインだったので、セクマイのコミュニティで検索しようという発想は出来ませんでした。
ひとみさん:私も最初そんな感じで学校の友達ばかりだったので、そういうコミュニティがあるとは始めは思い浮かびませんでした。
じゅんさん:私は携帯ゲームのモバゲーで同性愛者のサークルをたまたま見つけたんです。そこでやりとりする中で、たくさん友達が出来てオフラインでも会うようになって、というのが始まりですね。

―ビアンバーなどは行かれますか?
ひとみさん:結構行きますね。私はお酒が好きなんですけど、じゅんはアルコールで喘息が出るらしく、全く飲めないんです。ソフトドリンクを飲むので、行き帰りの運転手をしてくれてとても助かってます。よくミナミのセクマイバーに行っています。

―初めてビアンバーに行ったのはいつですか?
ひとみさん:二十歳のときに、初めてビアンバーみたいなところに行きました。当時はいわゆる完全なビアンバーは大阪にはなくて、週末の金曜日だけビアンナイトみたいなのをやっているところに恐る恐る行きましたね。でも、誰も話しかけてくれないし、どうしたらいいんだろうと思って、とても戸惑いました。隅の方では、かっこいい系のお姉さんがチューとかしていて(笑)何も出来ないままそそくさと帰りましたね(笑)なので、バーデビューは失敗でした。

 

恋愛相談をきっかけに友達に。ある一言で恋愛へ急展開?!

―お二人は、どこで知り合ったのですか?
ひとみさん:mixiで知り合いました。私は当時、別の女性と付き合っていました。その方とは、私が頼み込んで付き合ってもらえることになったので、好き度合いにかなり温度差があってとてもしんどかったですね。でも、そのことを相談出来る相手がいなかったので、mixiのセクマイのコミュニティーの友達募集の掲示板に『今、彼女がいるんですが、そのことで相談にのってくださる同世代の方いませんか?』って書き込みました。すると、じゅんがメッセージをくれたんです。年齢も一緒だし、住んでいるところも駅2つ分くらいしか離れていなくて、それで一度会うことになりました。
―お互いの第一印象はいかがでしたか?
じゅんさん:ひとみちゃんのことは、なんでも話すとても正直な人だなって思いました。
ひとみさん:そういうと聞こえがいいですけど、本当に悩みを相談出来る人が初めてだったので、初対面なのに何もかも全部話したんです。それをじゅんは、好印象にとってくれたのかな。
じゅんは聞き役に徹してくれていたので、初対面のその日は全然喋らなかったです。だから、謎が多くてその時は実は怖い人なんじゃないかと思っていました。今はこんな風にほんわかした可愛い感じなんですが、そのときは煙草を吸っていたし、この人は絶対不良だろうって勝手な想像をしてました(笑)付き合うことになるとは全然思いませんでしたが、2回目に会うことがあるかは分からないけれど、もう少し話したいと思いました。

楽しそうに微笑むおふたり
じゅんさん(写真左)、ひとみさん(写真右)

―どうして、2回目以降、会うことになったのですか?
ひとみさん:1回目に会った帰りに私が「今度はスイーツ食べ放題でも行きましょう」って言ったんです。でも、ネット上で会った人って一度会っただけで次に続かないことが多いから、もう一度会うことが本当にあるか分からないなって思っていました。でも、じゅんはまた会うことになって、スイーツ食べ放題に行きました。その後友達として何回か一緒に遊びにいきました。ボーリングとか、カラオケ、ビアンバー、ビアンのクラブイベントも行きました。クラブイベントに行くのは二人ともそのときが初めてでした。
―ひとみさんが「今度スイーツ食べ放題でも行きましょう」と言ったのは、どういう気持ちでの言葉だったのですか?
ひとみさん:多分、4割くらい社交辞令で、6割くらいはこのまま友達になれたらなという感じでしたね。
―じゅんさんは、その言葉をどう思われましたか?
じゅんさん:私は、スイーツ食べ放題に行きたいなぁと思いました(笑)
ひとみさん:私の誘い方が良かったのかな(笑)

―友達として何度か会うようになって、何をきっかけにして恋愛に発展したのですか?
ひとみさん:私が当時の彼女と付き合って3ヵ月くらいで「友達以上には、やっぱり見れない」と振られたんです。
じゅんさん:同じ時期に私も好きだった人に告白して振られたんです。それで振られた者同士、慰め合い会をしようと、共通の友達も入れた3人で集まったんです。
ひとみさん
気さくな笑顔で答えてくださるひとみさん

ひとみさん:慰め会ということでミナミのビアンバーに行きました。そのときに「誰か、うちらに合う人いないですかね」と冗談半分でママさんに聞いたら、私とじゅんを交互に指して「こことここでええやんかー」と言ったんです。そのときはまだ会って5回目くらいで、まだ相手のことをよく知らないし、恋愛対象として見ていなくて「それはないなー」という感じに言ったんです。「じゃあ、どんな人がタイプなん?」と聞かれて、じゅんは「フェムから中性くらい」と答えました。当時の私は、もっと髪が短くてボーイッシュな感じだったから、この時点で恋愛対象に入ってないんだと思いました。
でも家に帰ってよく考えたら、最初にママさんにこの二人でどう?と言われたときに、私がそれはないと言ったのが失礼だったかもしれないと思いはじめたんです。直接的ではないけれど、ボーイッシュな人は恋愛対象でないとじゅんに言われたのがショックだったんでしょうね。じゅんももしかしたら私と同じような気持ちを味わっているかもしれないと思い始めたんです。それで、じゅんを恋愛対象としてみることができるか改めて真剣に考えてみたら、全然ナシではなかったんですね。だから『あのときは恥ずかしかったから、ナイって言ったけれど(じゅんのことは)恋愛対象として私は全然アリです』とメールしました。すると、じゅんから『私もです』と返信が!だから、そのママさんの一言がなかったら、きっと何も始まっていないです。
―じゅんさんはそのとき、ひとみさんに「恋愛対象でない」と言われて、実際はどう思っていましたか?
じゅんさん:特に何も考えていなかったですね(笑)
ひとみさん:今なら、じゅんが特に何も思っていなかったということは分かるんですけど、当時はまだじゅんの性格を知らなかったので(笑)

―バーのママさんからの一言があった後、どういう経緯で実際にお付き合いが始まりましたか?
ひとみさん:その後すぐに付き合った訳ではなく、何回か会っているうちに、じゅんが、私の気持ちがどうなのかっていうのをさぐりを入れてきていて(笑)私、メールを返すのが基本遅いのですが、好きな人には返信が早いとじゅんに言っていて、実際じゅんへの返信は早かったので、これはいけるってじゅんは思ったんでしょうね。そのうちにじゅんから、ちょっと話があるから出て来てくれないかと言われたんです。内容は予想がついていました(笑)「好きです、付き合ってください」と言ってもらえて「私でいいんでしょうか」って返事しました。そのときから付き合うようになりました。
―メールのやりとりが増えていく中で、お互いにさぐりを入れていたんですか?(笑)
ひとみさん:振られた直後にまた振られるのは辛いので、恋愛関係に踏み出しても大丈夫か様子をうかがっていました。前の彼女とのお付き合いはとてもしんどかったので、今度は自分のことを好きになってくれる人と付き合おうと考えていました。当時、私の方が忙しかったので、じゅんが毎日、電車2駅分を自転車で爆走して会いに来てくれて。そんな風に積極的にアプローチされて、どんどん好きになっていきました。

そうしてお付き合いがスタートした二人は公私ともに欠かせないパートナーへ。
その道のりにもお話が広がっていきました。

ひとみさんの結婚指輪
ひとみさんの手には指輪が

住之江公園南トート動物病院開業!そして平等結婚式への悩みと歩み

―現在はお二人は動物病院の運営に関わっていらっしゃるそうですが、どのように動物病院を開業なさったんですか?
ひとみさん:付き合い始めた翌年の2012年に開業しました。将来的には自分で病院を出来たらいいなぁと元々思っていました。自分1人での経営は資金面でも、精神面でも、難しいと考えていたのですが、私の同級生が一緒にやってくれるとのことで、共同経営で始めたんです。

―じゅんさんが動物病院のお仕事に加わるようになったきっかけは何だったのですか?
ひとみさん:最初、その同級生の子と2人だけで運営していたので、診察も受付もすべて2人でこなしていて、診察中に電話が鳴ったら対応が難しいと感じていました。そういう状況だったので、じゅんが当時勤めていた別の仕事を終えてから、ボランティアのような感じで受付などを手伝ってくれるようになりました。そして、動物病院が多忙になり人手が必要になったので、じゅんに仕事をやめてもらい、病院で働いてもらうことになりました。じゅんは、動物を飼ったことがあるくらいだったので働きながら専門的な勉強をして、動物看護師の資格をとってくれました。
―仕事を辞めて、彼女であるひとみさんの経営する病院の仕事に専念しようというじゅんさんの決断は簡単にはできないと思います。そのあとの生活の保障や、恋愛関係の変化など、不安ではなかったですか?
じゅんさん:そんな心配は全然なかったです。別れる心配をしていなかったし、もしそうなっても、仕事は探したら見つかるだろうと。そのときは、ただ、勤めていた会社での仕事と動物病院のお手伝いの両立がしんどいという思いでした。

―じゅんさんがお仕事を辞めて動物病院の仕事に専念することに、共同経営者でもあるひとみさんは、責任などのプレッシャーを感じましたか?
ひとみさん:私はパートナーとはずっと一緒にいたいタイプなので、手伝ってくれることが純粋にすごく嬉しかったです。病院もこのままではスタッフが足りず仕事が回らなくなると思っていましたし、一緒にやっていければ、一生食べてはいけるだろうと思っていたので、仕事のことで不安や責任の重圧はなかったです。平等結婚式を挙げた今の方がプレッシャーを感じます。
―それは、どういうプレッシャーですか?
ひとみさん:結婚式を挙げるって、永遠の愛を誓います、これからずっと添い遂げますということを宣誓しますよね。じゅんが私をその相手に選んでくれたのは嬉しいです。でも、私がその気持ちを裏切ることが将来絶対にないのか自分で自分が信じられなかったんです。だから、永遠とか、絶対とか、ずっとっていうのは、あまり使わないようにしています。今の気持ちとしては、ずっと一緒にいたいけれど、無責任に保証出来ないという思いがあるんです。結婚式を挙げてたくさんの人に祝福された後に、心変わりしましたとか軽率なことは言えなくなるというプレッシャーがあります。多分、心変わりとかそういうことはないとは思うんですけど。
―じゅんさんは結婚式を挙げたから、もう心変わり出来ないというようなプレッシャーはありますか?
じゅんさん:全然ないですね。
―じゅんさんはそうだろうなって思いました(笑)
ひとみさん:この短時間でじゅんの性格が分かって来ていますね(笑)

―レインボーフェスタ!で平等結婚式を挙げることになったきっかけは何でしょうか?
ひとみさん:日本で同性婚が認められたら籍を入れようとは思っていたんですが、数年以内に実現するのは、まだ少し難しいですよね。式を挙げても法律的な意味もなく費用もかかります。だから、結婚式などを挙げるのは法律が整った頃、40・50歳くらいかなと思っていたんです。でも、2014年のレインボーフェスタ!で、ゲイカップルさんが平等結婚式をみて、大勢の人に祝福されている光景がいいなぁと思っていたら、その次の年に「出てみない?」と友人に誘ってもらったんです。

―平等結婚式を挙げることに迷いはありませんでしたか?
ひとみさん:顔出しすることになるから、だいぶ悩みました。病院に来る患者さんにも知られるかもしれないので、困ることや問題が起きないかなども考えましたね。でも、自分たちが公開の場で結婚式を挙げることによって、芸能人とかではない身近な人の中にもLGBTの人がいるんだよと知ってもらえるきっかけになればいいなと思いましたし、最終的にはなるようになるだろうと思えるようになりました。共同経営者も、病院に不利益になるから辞めてと言うこともなかったですし。こんな機会そうそうあることじゃないし、これは運命だと思って平等結婚式に出ようと決めました。

―実際、結婚式を挙げてみていかがでしたか?
ひとみさん:友人、知人以外の、知らない人からも温かい拍手をいただいて、やってよかったと本当に思っています。その後友人、知人だけの結婚披露パーティーも行いました。今まではどう思われるのか不安でカミングアウトできなかった友人や仕事関係の知人の方にも、私はビアンで、この人と結婚するんですと言う機会になりました。もっと早く言えばよかったと思うくらい祝福してもらって、式を挙げて本当によかったです。病院では、患者さんが減るなどの心配していたようなことも起こらず、逆に知り合いが増えて、今度動物病院に行きますねと言ってくださる人が結構いました。

―結婚式について、ご両親にお話されましたか?
ひとみさん:実は私たちが関パレで結婚式を挙げることがTwitterに顔写真入りで流れていたのを母が見つけていたようです。平等結婚式のことをきちんと言おうかなとは思っていたんですが、思ったよりも早くバレていましたね(笑)報告するより前に『Twitterで見たよ』って言われました(笑)

お話はまだまだ続き、取材スタッフも夢中に…。
オンナノコ×オンナノコのロールモデルをご紹介するWhat are you doing?Vol.1<前編> ひとみさん&じゅんさんのお話いかがでしたでしょうか?
後編ではご両親への報告から始まり、二人の新しい生活や、獣医としての夢、次世代へのメッセージなどをお届けしたいと思っています!

Text by: anna
兵庫県・春から大学2回生
GLスタッフの中で1番新人。今回、初執筆させていただきました♪

Girrls∞Luv! WEBマガジンtopへ戻る

What are you doing?Vol.1<前編> ひとみ&じゅん
シェアする
Share on Facebook0Share on Google+0Tweet about this on TwitterShare on Tumblr0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です